今日は、ichigo.vinでの剪定と皮むき作業でした。
剪定したブドウの切り口がとてもきれいでした。樹液が染み出てきます。
皮むきは、病害虫が樹皮の中で発生しやすい環境になることを防ぐ目的だそうです。さらに石灰硫黄合剤などの散布は行うのでしょうか?だいぶ前に少し行ったリンゴ栽培では、石灰硫黄合剤とボルドー液は使った覚えがあります。いずれも有機栽培としては、認められている薬剤と記憶しています。
ぶどうは、おおむね1年間、栄養成長と生殖成長が並行して進むことによって果実を実らせると聞いています。垣根仕立てのブドウ栽培では、前年、成長しブドウを実らせた枝を、その枝の付け根に近い花と枝葉になる混合花芽を、2芽残し、その中から今後芽摘みを行って、一つの枝を更新させるよう剪定(短梢剪定)を行うそうです。昨年度の枝は、太い枝や細い枝があり、木や枝の位置によって、成長の差があり、それがどのような原因によって起きるのかについて興味を持ちました。皮むきをすると木の太さの変化やねじれ具合と枝のつきかたなどが見やすくなります。何か関連性を見つけることはできるでしょうか?
また、育成途中のブドウ、小公女では、今回は、2本の伸ばした枝のうち、比較的良い枝を残す剪定と、今年度の充実した枝を育成させるためと思いますが、12芽程度を残した剪定を行いました。棚仕立てのため、垣根仕立てと異なるブドウの成らせ方をどのように行うのかは、今後見ていきたいと思います。まだ成長途中のため、栄養成長に重点を置いているのでしょうか?
Ichigo.vinでは、ブドウの木の下に雑草抑制シートを敷いてありますが、降雨時には水を圃場以外に配水する役割もあるのか、加温の効果もあるのかなど(あまり地温が上がりすぎるのもよくないような気がします)様々な疑問が湧いてきます。今後、1年間の成長を、ブドウ品種の違い、仕立の違い、環境の違いなど、出来るだけ観察して、ブドウの木を理解するとともに、栽培の方法なども理解していきたいと思います。
植物栽培は、1年ごとに1度しか経験できず、場所、地域や年ごとの環境によって異なるので、過去やいろいろな人の経験の積み重ねが大切だと思います。
メンバーの皆さんの雰囲気もよく、練馬ワインプロジェクトがどのような都市農業のあり方であるのか(になるのか)についても興味があります。1年間よろしくお願いします。(Y.N)