6月25日(水)15:00-18:30 畑:tetto vin.
朝からどんよりした曇り空。晴れたと思ったら、急に雨が降り出したりして、蒸し暑く不安定な天気。でも、天候が悪くても少しでも作業を進めておくことが、この時期の著しい葡萄の成長に遅れを取らないために大切なようだ。雨よけビニールが設置された下で、袋かけをする。
ブドウは小公子という野生ブドウ系統の赤ワイン品種。不要な房を落としながら、全体を袋がけしていく。雨よけビニールがかかっているから、袋かけの必要はないのではないかと思いきや、ある年は鳥に全て食べられてしまったらしい。しかも、他の品種も混植されている中で、小公子だけ!
さぞかし美味しいのだろうと、落とした実をつまみ食いしてみると、強烈な酸味とともに、ブドウらしい香りと爽やかさが広がる。すぐ隣にありながら鳥被害のなかったアリカントも口に放り込んでみると、こちらは酸味と渋みが際立つ。なるほど小公子、美味しい!
因みにこの青い未熟果は、加工すると“アグリーダ”という、酢やレモンのような調味料になるそうだ。(J.H)