20220523 誘引、花カス落とし

Mikan vineyard

本日(5/23)はカラリと晴れた初夏の日差しの中、10人ほどが集まって、mikanで新梢の誘引と主にシャルドネの花カス落としを行いました。

新梢誘引ですることは以下の4つ
①絡み合っているツルをほぐし、綺麗に切り取る。
②あさっての方向に伸び放題の新梢達を番線内にきちんと収める。
③2番線より下の脇芽を全て掻く。
④新梢を一本一本垂直になるようにし、番線にテープで固定していく。
とにかくこの時期のブドウの新梢は『ジャックと豆の木』のごとく日々成長していくので、およそ2週間ぶりの作業となったmikanの新梢達も、てっぺんのツルには万歳しても手が届かない高さに伸びていてびっくり!
ずっと屈み込んでの作業が多かった畑仕事も、段々上を向いての作業が増えてきて、上腕三頭筋が鍛えられます。
でも上に伸びるだけじゃなく、注意深く観察すると「元気の証拠」=真珠腺(Grape pearls)も、ここmikanでもあちこちに見受けられたのが二重に嬉しい。前週に雨が続いたお蔭でしょうか?

新梢誘引をおよそ1人一列づつ、じっくり時間をかけて終わらせた後は、シャルドネの花カス落としを重点的に行いました。花カス落としは昨年から栽培クラブでも取り入れるようになった作業です。
ブドウの花は、つぼみの外皮(花冠)が帽子を脱ぐように外れ、中から5本のオシベとメシベが顔を出すのですが、このいらなくなった茶色の花冠(花カス)を房に残ったままにしておくと、粒が大きくなった時に粒の内側に残って取れなくなり、その花カスが原因となって灰カビ病などが発生してしまうおそれがあるのだそうです。
そのリスクを避けるため、刷毛や筆などを使って、粒が大きくなる前に一つ一つの房を優しくはらい、花カスや不受精の粒などを落として綺麗にしてあげる必要があります。
シャルドネは花冠を飛ばす力が弱いため、特にこの作業が必要になるとか。下の写真は、花カス落とし前と後のシャルドネの花穂です。茶色の花冠が取れてすっきり!

下の写真は小公子。こちらはすでに自力で花冠を飛ばし、一部可愛いいブドウの実ができていました。シャルドネとの違いがよ~くわかります。

因みにブドウの花言葉を調べてみると、「思いやり・好意・信頼・親切・慈善・人間愛」などに続き、「陶酔・忘却・酔いと狂気」など・・。ワインのアルコール感のある言葉が多いのに妙に納得してしまいました。
ブドウの花のほのかな香りに包まれながら、皆で5時半過ぎまで頑張って、before→afterが一目瞭然になるほど畑全体をすっきり整えることができました。とは言っても、ブドウ達の旺盛な野生の力や自然との格闘はこれからが本番です。皆様お疲れさまでした!
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